資産形成というと、「どれだけ貯めるか」「どれだけ増やすか」そんな話が中心になりがちです。
もちろんそれらはとても大切です。ただ、30代になってから強く感じるのは、お金は「増やし方」だけでなく「使い方」次第で、人生の質が大きく変わるということでした。
僕自身、以前はできるだけ出費を抑え、安いものを選ぶことが「正しいお金の使い方」だと思っていました。
けれど、安さを優先した結果、短期間で買い替えを繰り返し、時間も思考も奪われていたことに気づきました。
そこから意識するようになったのが、お金を「金額」ではなく「耐用年数」で考えるという視点です。
高いか安いかではなく、その支出が、どれくらいの時間、自分の生活を支えてくれるのか。
この考え方は、資産形成と同じく「時間を味方につける」発想だと思っています。
本記事では、僕が考えるお金の使い方と、耐用年数で考えることで見えてきた「強いモノ」の価値についてまとめます。
短期で考えるか、長期で考えるかの違い
例えば、欲しいものがあったとき、多くの人は貯金を使ってすぐに買うでしょう。私もそうでした。確かにそれは一時的な満足感はありますが、短期的な観点でお金を使うと損をしているかもしれません。
お金持ちは欲しいものより先に資産を買う
お金持ちは『欲しいものより先に資産を買う』そうです。これは浪費家だった私にとっては考えたこともなかったことで、知ったときハッとしました。
先にモノを買ってしまったらモノは手に入りますが、その分お金は消えてしまいます。
でも先にお金を生み出す資産をまず買い、そこから生み出される配当金などのお金でモノを買えば、お金は減らさずに欲しいモノを手にいれることができます。理論上は。笑
現実的には身の回りのモノを全て配当金で賄おうとしたら膨大な投資資金が必要になるのでサラリーマンにはとても無理な話です。
でもどうせ無理だと言って何もしなければ状況は変わらないので、少しでもその状態に近づいてみるために少しずつ長期的な視点からお金を使い始めました。
スモールスタートでしたが、実践することで少しずつですが確実に生活が変わってきました。
①株を買って配当金をもらうようになった
資産には色々ありますが、配当金や利子などを生み出すものがあります。私は換金等の手間がかからない配当金をもらえる高配当株投資を選びました。そして配当金を使って欲しかったものを買うのです(全額でなくともその一部を配当金等でまかなう)。
たくさん投資にまわさなきゃ、もらえる配当金の金額なんてたかが知れてるじゃんって思うかもしれません。
でももし月1,000円(=年12,000円)の配当金がもらえたらどうでしょうか?
今は音楽や動画配信サービスをはじめ、様々なサブスクが増えてきています。多くは月額1,000円くらいです。
もし月1,000円の配当金があれば、そのうちの一つのサブスクがタダで使えることになります。これは個人的には地味に結構嬉しいったです。
②お金の価値を考えるようになった
欲しいものがあったとき、もしそれを配当金で買おうとした場合いくら投資しなければいけないのか?と考えるようになりました。
例えば月1,000円のサブスクを新たに契約したい場合、年12,000円かかります。
もし高配当株投資で配当利回り4%のポートフォリオを組んだ配当金でこれを賄おうと思ったら、
12,000円 ÷ 4%= 300,000円の投資が必要になります。
「月たった1,000円じゃん」
ではなく、「300,000円分の投資と同価値」と考えると重みを感じてきます。
③本当に必要ものしか買わなくなった
欲しいものがあるときって頭の中でずっと考えてしまいませんか?(私はそうです)
四六時中調べてしまい買うまで頭から離れない・・・でも中にはいざ購入したらその瞬間に満足してしまい思ったよりテンションが上がらなかった、なんて買い物もありますよね笑
資産を先に買うと配当金等が実際に振り込まれるまでには少し間が開きます。この間に”それは本当に必要なのか?”をじっくり考える時間ができて、本当に必要なものだけを買うようになりました。
あんなに欲しかったのに1ヶ月後には熱が冷めてしまい、そのうち欲しかったことも忘れてしまったりします。少し時間をおいて考えることで無駄な買い物は明らかに減りました。
欲しい≠必要。
長期で見るとこの考え方が身につくメリットはとても大きいです。
余談:投資をしたら物欲が減った
もともとは浪費にも使っていこうと思って配当金をもらい始めたのですが、最近、物欲が以前より随分と無くなってきていることにふと気がつきました。なんでだろうと考えたら、株を買うことで物欲(散財欲?)を満たせているようです。
配当金で欲しいものを買おうと思っていましたが、株を買ったら物欲が減ってきたのです。これは意外な恩恵(?)でした。
お金は「使い方」次第で、資産にも浪費にもなる
とはいえ、物欲が全くなくなったわけではないので、たまには欲しいモノもちゃんと買っています。私はもともと洋服やガジェットといったものがモノが大好きなので、趣味として浪費しています。
資産形成をする上で陥りがちなのが、とにかくお金を増やすことだけに意識がいってしまい、お金を使えなくなること。資産を増やすことが人生の目的ではないはず。我慢ばかりの人生は辛いものです。しかも我慢してお金持ちになれたとしてもその時の人生が幸せなものとは限りません。
ならば趣味など、今しかできないお金の使い方も楽しみたいと思っています。
節約と我慢は違う
資産形成の王道は家計管理で支出の見直しをして、余剰資金で投資をすることです。ただあまり突き詰めすぎると極端な節約に走ってしまい、お金を使うことが悪いことだと思うようになってしまいます。
人生では浪費も大切です。私は浪費をする時、お金と一緒に時間軸についても考えています。
お金の価値は「金額」ではなく「時間」で決まる
例えば同じ5万円でも時間と合わせて考えると価値が変わってきます。「単に安い・高い」で判断するのではなく、“1年間の費用”で考えると世界が変わります。
もし靴を買おうとした時に1年で買い替えることになる靴と、5年履き続けることができる靴だったら、後者の方が価値が高いと言えます。
つまりお金を「いくら使ったか」ではなく、「どれくらいの時間、生活を支えてくれたか」で考えるようにしています。
耐用年数で考えると、見える世界が変わる
私は何かモノを買おうとして悩んだ時は年間コストで考えています。
「年間コスト」=「モノの値段」÷「耐用年数(想定使用年数)」です。
先ほどの靴の例だとこうなります。
- 毎年買い換える1万円の靴 年間コスト=1万円÷1年=1万円/1年
- 10年履ける5万円の靴 年間コスト=5万円÷10年=0.5万円/1年
つまり高いけど5万円の靴を選んだ方が年間コストの観点からは価値が高いと言えます。
強いモノは「思考コスト」を減らしてくれる
年間コストの高いモノって、つまり「買うときに値は張るけど耐用年数の高いモノ」ということになります。
こういう”強いモノ”を買うようにしたことで、お金以外にも得られたメリットがあります。
買い替えのたびに悩む時間
買い替えの時にいちいち「あの商品の名前なんだっけ」「サイズはいくつだったか な」「どこで買ったっけ」と悩む時間がなくなりました。
検索・比較・後悔に使うエネルギー
モノを買うときはまず商品を調べて、類似商品と比較して購入をするかと思います。そしていざ買ったら失敗した・・・なんてこともあります。
強いモノは一度買ってしまえば、少なくとも数年間はそうした無駄なエネルギーを使わずに済みます。
「もうこれでいい」という安心感
強いモノは値が張る分、大体がプロダクトとして完成されていることが多いです。
つまり日常的にスタメンになれるプロダクトになります。何を使うかで悩まなくていい状態は、想像以上に生活を楽にしてくれました。
だから「強いモノ」を選ぶ
こうした考え方で、私は迷ったら「強いモノ」を選ぶようにしています。
勘違いしてほしくないのですが、すべての人に高い物買うよう勧めたいわけではありません。
すべての人に当てはまる話でもないという前提で、自分の場合は価値観としてはここに落ち着いたということです。
こうした考え方で選んできた何年も使っているプロダクトについては、ライフスタイルのカテゴリーで今後書いていくつもりです。
以上最近の考え事でした💭

